PANDEMIC

ゲーム|2020

Ragnar Thomsen

慶應義塾大学大学院

ENTERTAINMENT DIVISION SILVER

COVID-19のパンデミックは、世界中で100万人以上の死者を出しました。グローバル化により、COVID-19以降もパンデミックは増えると予想されます。そして今回のパンデミックの様にマスクを着用するなど、簡単に感染拡大を阻止する手段もあります。ところが、多くの人々は無責任に行動しています。原因としては病理学的な原理を理解するのが難しいという理由が挙げられるかもしれません。更に、マスクを着用することがどれほど効果的か、1日あたりの感染量が波のように上下するかを理解していない人もいます。この様な無知から彼らは無責任に行動するのだと予想されます。このゲームは、SEIRモデルを使用して、疫学者によっても使用されるウイルスの拡散をシミュレートしています。このゲームのウイルスはSARS-CoV-2に似ており、R0は2.5です。このプロジェクトの目標は、マスクを着用するなどの特定の対策がいかに強力であるかをプレイヤーが自分で体験することです。

審査員コメント

  • まさに今のゲームって感じ。プレイが下手でも目に見えないモノが感染という形でみるみる広がっていく怖さが視覚的に伝わってくるのに、グラフィックが可愛いのもニクい。操作がやや難解でどうしたら正解なんだ感が有ったので、チュートリアルやそれぞれのアイテムの使い方が理解できるような簡単なステージの用意などで序盤をフォローできれば尚良かった。

    井口 晃慶 クリエイティブ部 グループマネージャー/KLab
  • コロナ禍真っ只中という時代の背景をうまくビジュアルデザインとゲームコンセプトに落として、ゲームとして面白そうな作品として表現したことがまず評価できます。健康な人と患者と、ウィルスとマスクとワクチンや病院などの要素をモチーフとして構成していくことは、見る者に対して一瞬でどんな世界を表現したいのかが伝わり、ちょっと遊んでみたいと思われる魅力の種は十分に持っていると思います。惜しむらくは、動画をどれだけみつめてもプレイ方法や楽しみ方が分からない事です。世界観やモチーフやビジュアルや実装は問題ないと思いますのでゲームデザイン部分での練り込みさえ詰められれば一気に化けるのではないでしょうか。テトリスやぷよぷよほどとは言いませんが、動画を10秒見るだけでもう遊び方が伝わり猿のように繰り返し遊んでしまうチューニングに期待しています。

    橋本 善久 株式会社時空テクノロジーズ 代表取締役CEO/株式会社ライフイズテック 取締役