speculum

インタラクティブアート|2020

メディアデザインラボ/飯島 帆乃花 石舘 春, 國分 若菜, 前原 悠吾, 中村 友哉, 阿部 美羽, 田川 結眞, 木村 廣人, 小原 毅士, 久田 若菜, 坂本 美紅

城西国際大学

KNOWLEDGE AWARD

自分の姿を見る。その行為を誰もが日々の生活の中で何気なく行っている。 自ら見る鏡、店のショーウィンドウに映る自分の姿、車窓に映り込む自分の姿。 意識していないところに自分が映っていると何故だかハッとする。 鏡は自分を見るためのもの。もしそれが見えなかったら。 鏡の中にいるもう一人の自分との見えない距離を、鏡は知っているとしたら。 この“speculum”は鏡を使っているが、自分を映し出すための“mirror”ではなく、見えない距離感や意図していない感覚を映し出すために作られた作品。 身近な存在である鏡の角度が、ほんの少し変わるだけで得られる新しい感覚をこの作品を通して体験してほしい。

審査員コメント

  • 自分を見るための鏡であるはずなのに、自分からは見えていない自分を、不意に見させられてるような感覚にハッとさせられる作品でした。作品全体のフィニシュワークも美しく、特に鏡の向きを制御するサーボモーターの動作音も興味深く思いました。鏡が一斉に動くことで、「シャラシャラ」とした動作音が発生し、どこか巫女さんが持つ神楽鈴のようにも聞こえます。偶然かもしれませんが、作品の神秘性を上げてるように感じ、(たぶん、言い過ぎですが)「自分からは見えていない自分」=「神の視点からの託宣」なのかと連想が広がりました。

    大塚 康弘 ディレクター/株式会社デジタル・フロンティア