Monkey Magic

映像|2020

佐藤 瞭太郎

筑波大学

他者との接触が断絶された時、人間はどうにか繋がろうとして、媒体をつくる。それは自身の身体をも変容させる。平べったく、薄い像へと変容する身体。だが、あまりに平べったいその身体は、まるで人間の存在そのものがペラペラになってしまったかのようだ。現代の人間の生活様式には技術が必要不可欠である。だが、技術がもたらす利便性や、変容してしまった身体は、同時に暴力の行使をも簡略化する。昔見た映画のことを思い出す。黒い板に触れた猿は知性を得て、骨を棍棒として使うようになる。彼はその棍棒を持って、別の群の猿を殴り殺す。それは形を変えながら、いつでも私たちの手の中にあった。今もなお、棍棒は振り下ろされ続けている。