よんでよばれて

アニメーション|2020

高橋 美帆 ヒラセド ユウキ

多摩美術大学

私は動物の捕食に対して、奇跡の出会いという意味を感じている。そこから、さらに私は生きた獲物を食べる捕食者は食前と食後で果たして同じ生き物なのか、という問いを持った。取り込まれた生き物はどこへ、取り込んだ捕食者は何者か。環境や食べ物、人間に左右され動物たちは日々姿を変えている。それらを朝日が登り、そして日が沈むまでの日常の奇跡としてアニメーションに閉じ込めた。

審査員コメント

  • 極彩色の世界も鮮やかに、切り絵のようなパターンを組み合わせながら、さまざまに変化するイメージがが洪水のように押し寄せて来る様は圧巻です。途中の線動画のイメージも完成度が高く、系統が違うながらもお互いの長所を補っている感がしますね。登場するキャラクターの動きを破綻させず、連続的なパターンと色合いの変化を通して一枚の絵が次々変化する構成力も高く、見る人を独特の世界観にいざなうことが出来る作品なのではないでしょうか。アート系のテクニカル作品としては高評価かと思われます。

    白井 宏旨 演出/ディレクター/株式会社グラフィニカ
  • 動物界の捕食をテーマとしたデジタルカットアウト作品。葉っぱから制作した1つのアナログ素材を元に、全ての絵を構成しているという緻密で美しいビジュアルとダイナミックな動きに圧倒された。動物たちが体がバラバラになりながらも、また新しい動物に変化していく後半の進化を描いたシーンは、とても力強く、儚さと生命の神秘を感じさせられた。

    村上 寛光 アニメーションディレクター/プロデューサー/株式会社フリッカ代表