小人の仕事 | The diligent shadow

インタラクティブアート|2020

遠藤 紘也

東京藝術大学大学院

作者Webサイト http://hiroya-endo.net/

《小人の仕事 | The diligent shadow》は、スイッチを介して影の小人と独特なコミュニケーションを交わすインタラクティブアートである。小人がスイッチを戻す理由は定かではないが、鑑賞者はその律儀さを確かめるように(あるいは小人を困らせてやろうといったような気持ちで)ついついこの独特なコミュニケーションを繰り返してしまう。そして、何度スイッチを倒してもまるでそれが自分の使命であるかのように執念深くスイッチを蹴り戻してくる小人に対し、次第に不思議な愛着が生まれ、ついには離れがたい関係になってしまう。 本作の制作テーマは『妙なアクチュアリティ』である。知覚のされ方や質感が現実のものとは大きく乖離している、またはそもそも現実には存在しないような事象に対して、それでもなお感じてしまう妙にありありとした感覚をそう名づけた。メディア表現と、現実空間や鑑賞者の身体感覚などのフィジカルな要素を組み合わせることで、それを表象しようと試みた。