おく

パフォーマンスやワークショップを含むプロジェクト及びそのためのシステム|2020

Oku Project 板倉 諄哉, 藤中 康輝, 金森 由晃

多摩美術大学大学院、東京藝術大学大学院

本作は“2人以上の人が交互にものを置く”というシンプルなルールでインスタレーションのような空間を作る、パフォーマンス、ワークショップ形式の実践です。作品を作る行為に制限を設けることで、意図の不確かなコミュニケーションゲームとしての側面を持ちます。「もの」の日常的な役割と、プレイヤーの解釈によるその場限りの価値が入り混じり、「もの」に重層的な意味が与えられていきます。この単純なルールは、日常的な「もの」を作品化するシステムだと言えるでしょう。その時現れるのは、既存の作品という概念への問いかけであり、「ものを解釈する方法に正解はない」という状況です。私たちはこうした状況を作ることで、「誰がどのようにものの価値を決めているのか」という社会的な疑問を投げかけます。価値基準の再構築が迫られる状況を作ることで、私たちが抱えるお互いの価値観の違いや理解し合えなさを受け入れるきっかけとなることでしょう。