Algo-Rhythm

パフォーマンス|2019

野原 恵祐 中嶋 亮介

慶應義塾大学

作者Webサイト https://k-isk.com

本作品は、人間とAIによるリズムセッションのライブパフォーマンスである。 人間の演奏するリズムをAIが解釈し、独自のリズムパターンをリアルタイムで生成する。AIが生み出す未知で不確定なAlgo(スペイン語で「何か」)は、人間との関わりの中で一つのリズムとして変容していく。 自律的なAIシステムと人間によるパフォーマンスが互いに影響し合うことによって、演奏行為における主体は曖昧になり一つに溶けていき、AIと人間による協奏でしか生まれ得ない新たなリズム感覚と心地よさを生み出す。 カオスと秩序が混在することにより、人類とテクノロジーの未知の対話を体験することになるだろう。

審査員コメント

  • パフォーマンスやビジュアライゼーションとしての完成度は既に一定値に達しており、根本的な演出力・技術力は高い。しかし「AI DJ Project」の作品性・コンセプトの影響が色濃く、ドラマーである作者の身体感覚により根ざした独自視点をどこまで突き詰めていけるかが今後の課題。AIと人間の協働により生み出されうる何らかの表現・現象について、作者ならではのより深い洞察を今後生み出し大化けすることのできる知的・技術的素養を感じるため、個人の見解としては「親殺し」の意気込みで今後独自の表現や切り口をますます研究されることを推奨したい。

    市原 えつこ メディアアーティスト/妄想インベンター