使い途の無い否定性 映像インスタレーション|2019 岡田 直己 東京芸術大学 作者Webサイト http://bat-headache-ouchouchouch.tumblr.com 事故によって指を欠損した手がインターフェイスを愛撫する。ひたすら画像を検閲していくように事故現場を捜索する。 作家についてのお問合せ 審査員コメント VR環境において、誰しもまず最初に自分を認識する手段が「手」であるのはなぜか。自身の手における主体的感覚と、ブラウザ越しで発生するそのズレとの奇妙さが際立つ作品。数本の指が失われた手というテーマも興味深いが、一方でその背景を「使い途」というポイントだけに絞るのはもったいない気もする。また映像表現としても、もう少しコンテンツに多様性がほしい。また「手」という存在にさらなる文化的・身体的考察が付与されると、本作品の面白さがさらに洗練されると思う。 塚田 有那 編集者/キュレーター 2020 2019 アート部門 エンターテインメント部門 パートナー賞・ナレッジ賞 2018 2017 2016 2015 2014
VR環境において、誰しもまず最初に自分を認識する手段が「手」であるのはなぜか。自身の手における主体的感覚と、ブラウザ越しで発生するそのズレとの奇妙さが際立つ作品。数本の指が失われた手というテーマも興味深いが、一方でその背景を「使い途」というポイントだけに絞るのはもったいない気もする。また映像表現としても、もう少しコンテンツに多様性がほしい。また「手」という存在にさらなる文化的・身体的考察が付与されると、本作品の面白さがさらに洗練されると思う。