The Style of One’s Photograph

ビデオインスタレーション|2019

柴田 一秀

情報科学芸術大学院大学

この作品は内カメラと外カメラの両方の特徴を持つ撮影と編集の状態を構築することで生まれる映像表現の可能性を探索することを目的とした作品です。私たちは映像を撮る際に2つの姿勢を持っています。1つはファインダー越しに目の前の景色から一部を切り出す外向きのカメラを使った撮影。もう1つがセルフィーと呼ばれる、自身の映る姿を確認しながら行う内向きカメラを使った撮影です。作品中では物理的なフレームを使うことによってそれぞれの撮影行為の要素が混在した状態を作り出します。また、撮った映像をリアルタイム映像上に平面的に配置するという編集体験は、後編集時の”プレイバック”な意識と、画面を観て撮りながらも鑑賞するといういわば”プレイフォワード”な意識の2つを並立させます。体験者に主体的に行動させ、また、自身の映像を視る姿勢について考えさせるためにビデオインスタレーションによる表現を行なっています。

審査員コメント

  • テクノロジーを使った手品みたいなインスタレーションでした。役者の方は製作者なのでしょうか。この方の存在もうまく作品とマッチしていますね。
    ここからその作品がどのように展開していくのか、それともまた別の新しい何かになるのかわかりませんが、アイデアに期待します。

    井口 晃慶 クリエイティブ部 グループマネージャー/KLab