堕ち着くとパユミロン

堕ち着くとパユミロン

アニメーション|2019

池田 真友

京都造形芸術大学

老婆がヒッチハイクで生前へと向かっていく話。

審査員コメント

  • 製作者の好きなことが沢山詰まった作品でした。色彩もうまくまとめられていると思います。
    とにかく情報量がすごくて色々見るところがあり、良くも悪くも一度ではそれぞれの書き込みが見きれないです。
    一つ気になるところがあるとすれば音楽でしょうか。作品との関連性がちょっとわからなかった。
    とはいえこれだけの手数を入れ込める力量は素晴らしいと思います。

    井口 晃慶 クリエイティブ部 グループマネージャー/KLab
  • 「老婆がヒッチハイクで生前へと向かっていく話」というコンセプトのパンチライン……。確実な画力と崩れないタッチ、動画を貫くテンションの高さで、どぎつい作風にも関わらず謎の安定感すら醸し出している。異次元に飛べるドラッギーなアニメーション作品で評価せざるを得なかった。個人のアニメーション作家で、こういった良質なプレイヤーが定期的に生まれてきてくれるのが嬉しいと率直に思う。
    一つ一つのイラストレーションとしての精度も高く、一見アクが強いようで、商業イラストレーションの分野でも成功しそうな汎用性の高さも感じる。他作家との作風の被りも指摘されていたが、技量が高く世界観が明確な作家は様々な応用やコラボレーションができるため、今後多くのクライアントワークや作品制作、他分野との協業を通して、実戦形式でさらに独自表現を突き詰めたり、広く展開させていってほしい。

    市原 えつこ メディアアーティスト/妄想インベンター