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コンセプチュアル・アート|2019

何 劭恆

大阪芸術大学

僕はこの作品を通して「この瞬間」の真実の感情を伝えたい。自分自身もそうだけど、多くの人はいつも「過去」と「未来」に注目している、僅かな人しか「この瞬間」に目を向けて生きていない。自分の中の一番真実である感情も多くの人は無視してしまう。僕にとって「過去」は真実であるとは限らないし、「未来」は「現在」になるまで辿り着くかどうかも分からない。進化し続けるこの時代には、目に見えるものや耳に聞こえるものも真実とは限らない。しかし「この一瞬」の自分の感情こそ一番真実である。僕はこの大事な感情を保存したくて、この作品を生み出した。このシリーズの作品はそれぞれの「今」を即興で作ったもの、真空パックという技術を活用し、貴重な「この瞬間」を保存したい。作品達も華やかな作品もあれば、素朴な作品もある。すべては僕の真摯な感情を伝えるためのものだ。この作品を通して、皆さんに「この瞬間」と「自分の本当の感情」を見直してほしい。

審査員コメント

  • 一日一作品、その日を記録して制作していくというシンプルながらも、なかなか困難な作品作りの積み重ねに感心した。しかも、個々の作品がアイデアに満ち、日常の営みがどれも鮮やかにパッケージされているところが美しい。今後もこの高いモチベーションを持って、さらなる作品作りに期待している。

    大塚 康弘 ディレクター/株式会社デジタル・フロンティア