Chromatophony

パフォーマンス|2018

横川 十帆 牟田春輝

九州大学

PARTNER AWARD

ピクセルはデジタルイメージを扱う上で非常に合理的な仕組みですが、一方で映像は必ずしもピクセルによって実現される必要はないのではないかと私は考えています。本作品では、生体を用いたバイオ・アートの視点を取り入れ、ピクセルに依存しない映像表現を試みました。 本作品のベースとなる現象はイカの体色変化です。イカの体表面には色素胞と呼ばれる、色素を含む細胞が無数に存在しており、イカは色素胞を収縮、膨張させることで自らの体色を自由に変化させ、威嚇やコミュニケーションに用いているとされています。また、色素胞は人工的に微弱な電気刺激を与えることで制御できることもわかっており、音声信号を電気刺激として用いる実験も行われています。本作品ではこの現象を掘り下げ、MATLABによって音声信号を作成し、より色素胞を刺激しやすい音の周波数、実効値などを調査し、その結果をもとに音楽を作成しました。本作品では、イカに入力する音声信号の一部をパワー・アンプで増幅させ、電気スタンドの電源として用いることで、音信号をイカの映像信号、照明の電気信号として用いたオーディオビジュアライゼーションの一種として表現しています。

審査員コメント

  • その素材を題材に選んだ発想そのものに一票!でした^^;
    単純に知らない知識への関心も有りました。
    美術的なアプローチでは無く、全く考えた事も無かった音と映像へのプロセスにまだまだ想像もつかない可能性も有るんだと感じました。
    無茶苦茶生体的な素材なんですが、逆にプログラマブルでプロシージャルな手法に凄く通じる様に思います!!

    齋藤 和丈 評価員