Robot Love

インタラクティブアート|2018

木村 正子 藤井綺香, 秋山秀郎, 近藤恭平, 安西渉, 吉岡大輔, 山上紘世,       【機材協力】FOVE,Inc, 【音声協力】伊藤美穂

東京工業大学

もしも、ロボットと人間が恋に堕ちたら、その先にはどんな未来が待ち受けているのだろうか? そして、子供として人間とロボットの ハイブリッドな存在の誕生はありうるのだろうか? 愛は全てを超えるという信念の元、ロボットと人間の恋愛や身体的な愛情表現、そして生命と非生命の子孫を残すことのできる未来を、実在のヒューマロイドロボットとVR空間で思い描き、現在の常識を”こわし”ていく。 作者は以前大人が母親の子宮の中に戻り、胎児になれる体験ができる作品を制作した。その作品を通じ、次は生まれ変わるだけではなくて遺伝子から生まれ変わりたいと強く願った。 人間は不完全な存在である。 能力も肉体も人工知能やヒューマロイドに追い越されそうになっている。 作者は完璧ではなく、他人よりも失敗が多い。だからこそロボットの様な完全無欠な存在に生まれ変わりたいと強く願い、作品にその思いを打つけ、人間とロボットの子孫繁栄が可能な未来が来て肉体的・能力的にも完璧な存在になれればと考えた。 近未来、テクノロジーが人間の肉体だけではなく脳の能力のサポート及び遺伝子の欠陥が減少すれば、人間はより進化の可能性を広げる事ができる。

審査員コメント

  • コンセプト文で語られるシリアスで壮大な問題提起に対して、応募動画に映る作品そのものは、VRやロボットなどトレンディーなテクノロジーを無邪気に使いつつ、完成度の低い素人工作のような、チープ且つ圧倒的にナンセンスな仕上がりで、ただただ強烈なインパクトだけが残った。「人間とロボットの恋愛(出産)」というテーマは、昨今のメディアアートにもよく見られるような、比較的ありがちなSF的設定で、そうしたをお題を美術作品に落とし込む意義の一つとして、工学的、そして生物学的なアプローチによる具体的な実現性の検証がなされていたり、そこから見通せる近未来に対する社会批判がされていたりする。しかし本作ではそのような作業はされておらず、単なる能天気なファンタジーにようで、説得力やリアリティのかけらもない。本当に素朴に、あの精子がただよう映像が投影された空間に身を委ね、唐突に現れる、ある程度成長した萌キャラ風の少女と対面してみたいと思った。

    やんツー 評価員