Finger book

インタラクティブアート|2018

加藤 匠馬

多摩美術大学

PARTNER AWARD

「新しい読書体験をデザインする」 言葉と身体との親和性がより高い読書体験をつくりました。 電子書籍よりも紙の方が心地よいと言われる理由の一つに、ページを触れることがあります。 触ること自体が心地よく、身体との親和性が高い読書体験の方がより楽しくなるのではないかと考えました。 指で触ると言葉が出てきて、それに合わせて絵やギミックも動く本のカタチ。

審査員コメント

  • 指先から発生する文字や幾何学的な模様が気持ちよく、表示から余韻までをしっかりと計算して制御されている点が非常に優れていると思います。加えて知育的な要素、新しいテクノロジーを子どもたちに触れさせる為の挑戦意欲を感じました。今後の活かし方はシンプルな分いろんな方面に向いていると感じており、さらに突き詰めた制作を期待したくなるような出来映えになっていると思います。

    井口 晃慶 クリエイティブ部 グループマネージャー/KLab
  • 映像表現では一般的に体験者が映像内に登場する対象(モノ・コト)に直接触れることはできない。触れるのはディスプレイやプロジェクションされたモノであって、映像内の対象そのものではない。そうした中、マウスやコントローラ操作に対する対象(マウスカーソルやゲームキャラクター等)の動きから、それに付随するモノや空間の質感を間接的に知覚させたり、頭の中で音読する代わりにタッチディスプレイを指でなぞって「音読」させる、コトに対する触知覚表現は過去作品にもみれる。一方、本作ではそれらが連動する。具体的には文字のみならず絵やギミックのリズムカルな連動に、作品紹介映像からでも「心地よさ」が感じ取れる。体験者の心情を踏まえた優れたデザインだと思いました。

    藤木 淳 アーティスト・表現研究