わたしとあさみちゃんとベロベロおじさん

アニメーション|2018

佐々木 恵理

東京藝術大学大学院

作者Webサイト http://sasakieri.com

学校帰りになでる犬、ちょっと不思議なおじさん、ピンポンダッシュ、そこが私たちの住む街。

審査員コメント

  • 女の子にとってからかう対象だった「べろべろおじさん」が、愛犬を失って寂しそうにしている姿を見たことで、「おもしろキャラ」ではなく「ひとりの人間」と認識を改めるようになる。

    この物語を見て、私は長野の昆虫館にいったときのことを思い出した。その館の先生は「人間は子供の頃に無邪気に昆虫やミミズをからかったり、殺したりすることで、死や痛みについて考えるようになる。そういった体験を経ずに大人になると他人の痛みを理解できない人になってしまう」とおっしゃっていた。おじさんと昆虫が同じだとはいわないが、大人になって振り返ってみた時に、素直には認めたくない行為や経験、後ろめたさが、自分にもいくつもあったと思う。

    女の子たちがおじさんを通して、今まで考えなかったことについて考えるようになる。そんな、繊細な成長の瞬間に立ち会える作品だ。

    萩原 俊矢 ウェブ・デザイナー