石と苔

アニメーション|2017

岳明

多摩美術大学

ART DIVISION BRONZE

作品Webサイトhttp://littlekong.weebly.com/

私の故郷北京は、非常に乾燥している都市である。そのため、苔や植物は日本ほど多くない。日本に留学してから街を歩いていると、どこにでも苔が生えていて、地面ばかりか木々や壁、屋根に生息している様子がとても可愛いと思った。この経験から「苔人」というキャラクターが生まれた。また、苔と石がいつでも一緒にいるので、苔人(苔の心)を持っているの石人キャラクターも生まれたのである。アニメーションのあらすじは:主人公である石人は苔の心を持っている。他の石人は苔の心を持っていない。他の石人は苔を持っていないが、椅子を持っている。石人は苔か椅子のどちらか一つしか持つことができない。主人公も自分の椅子を探したい。それで旅を始める。しかし途中でそれは本当の自分じゃないと気付き、最後には自分なりの生き方を受け入れ、苔を受け取る。世の中の皆は石人である。人はそれぞれ、自分の苔を持っていると私は考えている。

審査員コメント

  • 石人は「苔」か「椅子」のどちらか 1 つしか持つことができない。主人公の石人は椅子を見つけたいが、最後には自分なりの生き方を受け入れ、苔を受け取るという不思議なストーリーと、実写を交えたインスタレーション形式が独特なアニメーション作品。
    かわいらしいキャラクターと意味深なストーリーが自分探しや孤独のようなテーマを柔らかく表している。実写とアニメーションを組み合わせ変形スクリーンに投影する展示形式そのものが作品世界を惹き立てている。独り体操座りで見たい作品。

    萩原 俊矢 ウェブ・デザイナー