ヌエ

映像|2017

片岡 拓海

京都精華大学

この作品は「書の意味と造形」をテーマに、漢字を解体し再構成することで、形としての漢字の面白さや、より拡張された意味表現を目指して制作しました。高村光太郎の著書『書の深淵』(昭和28)には、「書の魅力は実は意味と造型とのこんぐらかりにあり、書の深さはこのヌエのような性質の奥から出てくる」とあります。漢字を構成する線は、それぞれ独立したものではなく、一つの言葉(意味)の流れの中で書かれるため、複雑に絡み合っています。それを切り離すためにビデオコラージュの技法を使いました、単なるコラージュでは書の持つ流れ(時間表現)が失われてしまいますが、映像作品にすれば問題は無くなります。制限のなくなった線は自由に変化して新たな視覚表現を生み出すことができます。

審査員コメント

  • 漢字を使ったビジュアル表現がユニークでおもしろかったです。ただ長すぎるので、1〜2分にまとめたほうが良いのと、もう少し意味を感じられる作品になっていると良かった。

    熊崎 一生 アートディレクター/博報堂アイ・スタジオ