ドリーミング・ジュエルズ

映像|2017

山崎 スヨ

武蔵野美術大学/東京藝術大学(大学院)

架空の生きた宝石を表現するために、主に実写映像のコラージュを用いて制作した作品です。宝石たちが生成されていく長い時間の中で、もし夢を見るとしたらどんな夢なのかと想像し、いきている「夢見る宝石たち」と、「その宝石たちの見る夢」の映像を作りました。生きている宝石の表現として、輝きは見えるけれど実体はどういったものかわからない謎めいた存在を作りたいと思い、宝石の輝きが石の形状にとらわれず自由に動き回るようにしました。宝石の見る夢は、長い時間の幅を持ったものにしたいと考え、琥珀の指輪に恋をした人間が琥珀の中の生物に会うために自分の体を結晶に取り込んでタイムスリップするという内容です。物語としてはそのようなものですが、思い出せないけれど謎めいた夢の雰囲気をまとわせたかったので断片的な映像として組み込みました。

審査員コメント

  • きらびやかな宝石の実写映像が流れるかと思いきや、突然、手書きの人間のアニメーションに切り替わる。無機物から有機物へと対象が変更されるのみならず、技法においても変更される。我々は宝石に価値を置いていることと同様に、宝石にとって我々の世界が価値ある世界なのかもしれない。言葉を用いない本作から、そのようなストーリーを想起させられた。

    藤木 淳 アーティスト・表現研究