オクバにさよなら

アニメーション|2017

橋爪 伸弥

多摩美術大学大学院

PARTNER AWARD

この年、自分は親知らずを三本も連続で抜きました。その抜かれた歯を見つめる度、なんだか悲しい気持ちや罪悪感が湧き上がってきました。その正体は生まれてから片時も離れず一緒にあった「歯」という自分の体の一部が、今この瞬間をもって自分とは別の物体と化すことの悲しさと、自分が歯を磨かなかったばかりにその状況を引き起こしたことへの罪悪感でした。この「歯を抜く」ということで感じる痛さや悲しみを怪獣というモチーフを使ってダイナミックに、そしてある種ばかばかしく表現してみたいと思い、本作品を制作いたしました。前作「怪獣風呂」よりもわかりやすく、テンポの良い作品となることを目指しました。

審査員コメント

  • 不条理世界のバタバタな展開、可笑しみあふれるデザインと音楽は作者のセンスが輝いています。
    何だかさえない主人公が歯の怪獣に巻き込まていく様は微笑ましくユーモア満載でシンプルに楽しい作品でした。

    堀口 広太郎 プロデューサー/グラフィニカ