unconscious

写真|2017

鷲尾 怜

武蔵野美術大学

作品Webサイトhttp://raywashio.org/

googleが独自のアルゴリズムによる顔認識の技術を持っている。これはストリートビューで通行人の顔にブラー処理をかける際にも使用される。スマホの登場以降のカメラの小型化や、SNSの浸透によって立ち上がってきたフラットな環境において、自動処理のようなやり方で既存のモラルにしがみつくのはいつも違和感を伴う。ここに写っているのは無意識の人々だ。スマホを眺めていたり、新聞を読んでいたり、物思いにふけっていたり、あるいは寝ていたり。彼らが正面に座る私のカメラに気づくことなんてない。しかしこれをそのまま私が例えばInstagramに公開すれば、無意識だった頃の自分に記憶をたぐることで気分を害することがあるかもしれない。もしそうであるならば、一つ一つ丁寧に誰だかわかんなくしてしまえばいいと思った。そして私はそこで生まれる気持ち悪さに身を預けてみようと思ったのだ。