Type Space: Draw

インタラクションデザイン|2017

計良 風太

慶應義塾大学

作品Webサイトhttp://futakera.org/

タイピングという行為による文章は残るが、その行為自体は残らない。本作は、消えゆく行為を可視化するために、キーボード上のキーの位置、画面上の文字の位置、キーを打つタイミングをもとに、引力と摩擦のアルゴリズムを用いて3次元空間上にタイピングの軌跡を表わした。描かれた線からは、まるで毛筆書きのような勢いが感じられる。

審査員コメント

  • タイプする文字と時間を使うことでこういった表現が出来るのか、と目新しさを感じました。無機質なフォントが説明通りデジタルながらもアナログな毛筆の跡のように感じられ、取り組みとして非常に面白さを感じています。自分でタイピングしたものがどのように表現されるのか、試してみたいと感じる作品です。

    井口 晃慶 クリエイティブ部 グループマネージャー/KLab
  • キーボードの痕跡を独自の表現で可視化した作品である。作者はその表現において、押す・離すというデジタルなキータッチ操作から、アナログ的なキーの流れを作りだす。システムは、文書への文字入力という平面的操作から、3次元空間上にキーをプロットする。画面右下の実際の操作のプレビューがその対比を際立たせている。このプレビューにより、本作は出力のみの一方向の可視化で終わらず、元の状態と可視化を行き来するインタラクションが生まれている。

    藤木 淳 アーティスト・表現研究