Senses of Light

インスタレーション|2017

花形 槙 斎藤 帆奈, 角谷 啓太

慶應義塾大学

作品Webサイトhttp://hana-folio.tumblr.com/

光は、地球上の様々な生物にとって意味を持つ。生態光学の創始者として知られるギブソンによると、最も単純な部類に属する生物でも光の方向を感知する能力を持つと言う。それぞれの生物にとっての光の意味や知覚形態は多様だが、原始的な生物と私達ヒトの知覚との唯一の共通点とも言える。“Senses of Light” は、プランクトン、機械、ヒトが、全く異なる知覚形態を持ちつつも、光の知覚という共通項を介して情報のやりとりをする装置である。複数の全く異なる存在同士の関係性に変化を加えたシステムを人工的に構築することによって、幾多の存在がお互いにどう関与しているのかわからないまま、動的に維持されている実世界の重層性についての想像力を拡張することを試みる。

審査員コメント

  • 本作では光を媒体として生物を制御する。一方で、それにより生み出されるもの(こと)に着目すると、生物を媒体とした光の制御による運動エネルギーを生成する装置あるいは光を運動に変換する装置と捉えることが可能である。機械に制御された生物によるエネルギーの取得は、映画「マトリクス」の世界を思い起こさせる。そのようなことを考えると、得られたエネルギーで機械を駆動させてほしいと思った。

    藤木 淳 アーティスト・表現研究