Lost Chicken

ゲーム|2017

神谷 映寛 大須賀 優太, 山田 崇文, 山田 純平, 稲川 友衣加, 平山 優芽

HAL名古屋

ART DIVISION BRONZE

現実ではできないバーチャルならではの表現、空間を歪める。その表現をゲームの中心に置き、遊びを思案した。その結果、ゲーム空間を歪ませることでステージが変化するアクションゲームにまとめた。落とし込みとしてはストレートだが歪ませる表現を一番に感じるものにした。またプラットフォームのスマートフォンは、この表現を実現する上でとても相性が良い。縦横にピンチ操作を行うことでゲーム内の空間も縦横それぞれに歪むといった、遊ぶ人の操作がどう影響するのか直観的にわかりやすい。他にも操作としてスマートフォンを傾けることでゲーム内のキャラクターが移動するが、空間を傾けたことで中のキャラクターが影響を受けるという動きに段階を入れている。アクションゲームといえばキャラクター自身を操作することに焦点が集まる。あえて、遊ぶ人の操作を徹底的に空間への干渉のみに絞ることでいつもとは一味違う、まさに”奥深い”ゲームになっている。

審査員コメント

  • 本ゲームでは、プレイヤーはタッチ操作でにわとりの移動操作とゲーム内の空間を伸縮させることができる。空間の歪みはプレイヤーに影響しないため、地形を変形させ進路を作ったり、空間の伸縮の反動を利用してにわとりに通常とは異なるアクションを行うことができる。ゲームとしては粗削りの感が否めないが、プレイヤーからそれまでの操作対象である特定キャラクターを引き離し、シームレスかつ一気にプレイヤーを「空間」と一体化させる感覚を想起させる。つまり、空間への憑依体験である。

    藤木 淳 アーティスト・表現研究