heartbeat

ガジェット|2017

勝部 里菜

筑波大学大学院

heartbeatは心拍が計測できるウェアラブルデバイスを装着して体験する作品である。近年ウェアラブルデバイスの市場が伸びており、健康管理を目的とした製品が多くリリースされている。将来、ウェアラブルデバイスによってますます多くの情報を継続して把握できるような世の中が予想されることから、その情報の活用がテーマになると考えられる。そこで、腕に簡単に装着できるウェアラブルデバイスを使用し、オープンな場所で、みんなで手軽に楽しめるエンターテインメントheartbeatを制作した。体験者は、心拍を測定できるウェアラブルデバイスを装着する。まず体験者の心拍数を測定し、それに応じた目標心拍が映像に表示される。体験者は、身体を動かしたり深呼吸をしたりすることで、心拍を上下させ、制限時間内に目標心拍に合わせる。この作品は、通常では自覚・制御が難しい心拍を、人が知覚できる音と映像に変換し自覚させる。

審査員コメント

  • 今回のコンテスト作品の中で最も今後の可能性を感じる作品です。VRなどに代表される画面の枠を超えた体験系ゲームと、デジタルデバイスによるヘルスケアという、今これから世の中がデジタルによって新しく変わっていく領域をうまく融合し、ゲームのようなひとつのエンターテイメント作品にできている非常に素晴らしい作品。自分の体を動かして体験するゲームはたくさんあるが、その中でも心拍数を使ったというところがおもしろかった。リアル×デジタルによるエンターテイメントの可能性を非常に感じる作品だったが、これをひとつのエンターテイメントとしていくときに、まだモックアップの域を出ていないように感じた。ただの体験なのか、それともゲームなのかが定まっていない気がする。実際に体験していないので映像でプレゼンしきれていないだけなのかもしれないが。楽しんでもらうためにもっと体験を作り込んでいき、エンターテイメント作品として完成されれば、圧倒的に他の作品を超えるものになっていただろうと感じています。

    熊崎 一生 アートディレクター/博報堂アイ・スタジオ