Betweener

アニメーション|2017

小林 颯

慶應義塾大学

この国には、金持ちと貧乏の間に存在する“間の人(Betweener)”が存在する。 本作は、間の人に潜む際限なき欲求とその構造を描いた短編アニメーション作品である。豊かさとは何か。Twitterのフォロワー数やInstagramのいいね!の数など、社会的地位が数字として過剰消費される現代において、本当の豊かさとは何だろうか。「ニーズ」に死を、と題されたWIREDの記事を見て、私はPost-truthが“目に見えた目標を達成しても、決して感情的に満足できない状況”だと捉えた。そしてその状況は、エサを放って魚を釣る人とそれに釣られる魚たちの構図に近いと考えた。その構図を、数字と塔の世界を題材に、3,465枚に及ぶ手描きアニメーションによって表した。

審査員コメント

  • グラフィックは非常にシンプルで、BGMも淡々と流れていますが、そのせいかより強い毒を感じる作品でした。生々しさが強く、見たあとも暫く頭に残ります。多少冗長なシーンもあり、さらにそぎ落とすことでより尖るのではないかという所も感じましたが、今後経験を重ねてよりシンプルで強い毒を持った作品が生まれるのを楽しみにしています。

    井口 晃慶 クリエイティブ部 グループマネージャー/KLab