うばたまの夢 アニメーション|2014 吉川 英里 多摩美術大学 作品Webサイトhttp://eriyeeeeell.tumblr.com/ 作家についてのお問合せ 審査員コメント 僕も普段、眼鏡をかけたまま寝るのだけれど、あまりこの作品のような素敵な夢は見ることがない。一度、夢の中で眠くなって、布団に入って寝始めたところで夢が終わり、目覚めた事があった。あの時ほど夢と現実の区別がつかなくなった事は無い。夢は、眠りから起きつつある身体をなるべく眠りの中にとどめようとする働きがあるそうで、まさに「眠り」と「目覚めた現実」の中間にあってインターフェースになっているのかもしれない。作者は「アニメーションの制作がほぼ初めてだった」そうだが、そうした新鮮さが様々な手法の実験に繋がっている点が素晴らしいと思う。特にCGと手描きのアニメーションが重なりあうシーンは爽やかな違和感があって印象に残っている。作品のモチーフである、「夢」が何であるか?という点についてはもう少し突っ込んだ理解と表現が欲しかったが、それでも全体は魅力的で今後の可能性を感じさせる作品だと思う。 谷口 暁彦 作家 2020 2019 2018 2017 2016 2015 2014 受賞作品
僕も普段、眼鏡をかけたまま寝るのだけれど、あまりこの作品のような素敵な夢は見ることがない。一度、夢の中で眠くなって、布団に入って寝始めたところで夢が終わり、目覚めた事があった。あの時ほど夢と現実の区別がつかなくなった事は無い。夢は、眠りから起きつつある身体をなるべく眠りの中にとどめようとする働きがあるそうで、まさに「眠り」と「目覚めた現実」の中間にあってインターフェースになっているのかもしれない。作者は「アニメーションの制作がほぼ初めてだった」そうだが、そうした新鮮さが様々な手法の実験に繋がっている点が素晴らしいと思う。特にCGと手描きのアニメーションが重なりあうシーンは爽やかな違和感があって印象に残っている。作品のモチーフである、「夢」が何であるか?という点についてはもう少し突っ込んだ理解と表現が欲しかったが、それでも全体は魅力的で今後の可能性を感じさせる作品だと思う。