Cocktail

アニメーション|2014

吉川 英里

多摩美術大学

作品Webサイトhttp://eriyeeeeell.tumblr.com/

審査員コメント

  • 恐らくは、CGでピタゴラ装置を制作するという授業課題で作られた課題作品で、そうした課題っぽさがやや残りつつも、十分作品として見る事ができる魅力があると思う。昨今の80〜90年代リバイバルの雰囲気もある、ネオンと鏡面反射よって作られた過剰に艶かしい世界観が魅力的だ。「カクテル研究所」の存在の意味わからなさ、唐突さや、最後にカクテルの中のサクランボになって終わるシーンなど、計算高いところもあり、別の応募作の「うばたまの夢」とともに、今後の可能性を感じさせてくれる所のある作品だと思う。

    谷口 暁彦 作家
  • 史上最も淫靡なゴールドバーグ・マシンなのではないか? 「ウォレスとグルミット」の装置の大掛かりさは、一日のはじまりを告げるものだったが、ここで告げられるのはナイトライフである。そして同時に、終わった世界の再生である。この場所には人影が見えない。ここ数年来、誰かがいた気配もない。時代遅れのカクテル光線に照らされたこの場所には、そのかわり、ここでかつて楽しんだ人々の思念のようなものだけは亡霊のようにべったりと残っている。それに由来するエナジー体のようなもののおかげで、このすべての装置が動いているような気がする。カクテルのなかに電気玉がぽとりと落ちるとき、僕の脳裏には、ボディコン女の姿が浮かぶ。

    土居 伸彰 アニメーション研究・評論